6月の養蜂作業について
春の花々の採蜜が終わった後は、蜂の群数を増やしていく作業に移ります。
栗の花が咲く時期でもあるので、栗の蜂蜜が欲しい場合は採蜜もします。
内容
・巣礎枚数の調整
群の数が大きくなるにつれ、巣礎の枚数を増やしていきます。
・人口王台づくり
人工的に女王蜂を作り出します
・群を増やす
女王蜂をつくったら、その女王蜂と元の働き蜂を分けて群を増やします
・採蜜(栗の花)
蜂蜜を採ります
作業方法
・巣礎枚数の調整
産卵が端の巣礎まできており、産卵するスペースが無くなったら、新しい巣礎を入れます。
・人工王台づくり
1.生まれたばかりの幼虫を専用の移虫針ですくい、カップに移す
2.移虫したカップを巣箱へ入れる
3.1週間後、王台ができていたら移虫成功です
・群を増やす
4.王台を入れる2日前に分けたい蜂の群から無王の2〜3枚群を作っておく
5.移虫してから10日後くらいで、無王群に王台をつける
6.女王蜂が生まれ、交尾まで完了したら成功です
ポイント
栗の蜜は香りが強く、盗蜂が起きやすいため、採蜜はあまりおすすめしません。
群を増やす時期はできるだけ早い方がいいです。梅雨になると雨で交尾飛行に出ることができないため、交尾成功率が下がります。
移虫するときは幼虫を傷つけないようにします。少しでも幼虫を傷つけてしまうと王台をつくってくれません。
新しい女王蜂が生まれたら、2週間くらいはできるだけ巣箱を開けずに放置します。
まとめ
蜂の群を増やすにはできるだけ早い時期が好ましいため、採蜜の時期が終わったら、移虫の作業に移ります。
移虫はとても難しく失敗も多いですが、根気強く挑戦するとコツを掴んでできるようになります。
栗の蜂蜜を採蜜すると、盗蜂が起き弱群が全滅してしまう恐れがあるため、養蜂家さんは採りたがりません。そのため、栗の蜂蜜は珍しいです。