巣箱を2段に 2024年9月14日
蜂の数の増加に伴い、巣礎の枚数を増やしていきます。
蜂の巣箱には6枚の巣礎が入るものと、8枚まで入る大箱があります。
大箱の状態で、巣礎がいっぱいになると、蜂の巣箱を2段にする必要があります。
2段にする方法は簡単で、元の巣箱の上に継箱という、箱を重ねるだけです。
巣箱を2段にするとメリットがあります。
巣の下に空間ができるため、ムダ巣と呼ばれる巣を蜂たちが勝手に作ります。
そのムダ巣にも卵を産み落とされますが、ほとんどが雄蜂の卵です。
養蜂家は、その卵が蛹になった状態で切り落とし、捨ててしまいます。
これは何のためかというと、ダニ対策です。
ミツバチの群が全滅する原因の一つとして、ダニによるものが多くあります。
そして、このダニは雌バチよりも雄蜂に多く寄生する傾向があります。
今の時期、雄蜂はいなくてもいい存在なので、雄蜂の蛹に寄生したダニごと切り捨てて、ダニの繁殖を防ぎます。
少し残酷ですが、群を守るためには仕方ないと割り切るしかありません。