4月の養蜂作業について
4月の桜が咲いた頃からいよいよ採蜜開始です。
桜が咲く前までに蜂の数を十分に増やし、採蜜に備えておくことが必要になります。
近年は異常気象の影響があり、桜の開花時期が早まったり遅かったりするため、タイミングが難しいです。
さらに、その年によっては花が蜜をほとんど出さなかったり、数種類の花の開花時期が重なって、花ごとの蜂蜜が取れないこともあります。
それだけ難しいことでもあるため、蜂蜜はとても貴重な食べ物です。
内容
・採蜜に向け巣箱を2段にする
採蜜は2段目の巣だけを絞るため、2段にします。
言い換えると、2段になるくらい蜂を増やす必要があります。
・掃除蜜
冬の間に貯まっていた蜜を採ります。
春先に採る蜂蜜と混ざらないようにするためです。
・採蜜
蜂蜜を絞ります。
作業方法
・採蜜に向け巣箱を2段にする
蜂の数が増え、巣礎が8枚になり、さらに増えてきたら巣箱を2段にします。
1.元々あった8枚の巣礎を継箱にそのまま移す
2.1段目に新品の巣礎を5枚入れ、1番端に仕切り板を入れる
3.継箱を載せる
・掃除蜜
採蜜と同様の方法で蜜を絞ります。
ここで採った蜜は蜂用の餌として保存しておくと蜂の飼育上、便利です。
・採蜜
1.巣礎に付いてる蜂を大まかに払います。2段目の巣礎全部行います。
2.専用のハケで蜂を全て払います。
3.蜜蓋をナイフ(蜜刀)で切ります。
4.遠心分離機にかけ、蜂蜜を絞り出します。これを8枚両面行います。
5.巣礎を元に戻し蓋をします。
ポイント
掃除蜜
掃除蜜をするタイミングは、桜が咲いて蜜を出す直前に行います。天気や開花時期をよく見極めることが大切です。
採蜜
その日に集めてくる蜜が巣に入る前に、蜜を絞る必要があるため、採蜜は朝早くから行います。
巣を上から見て、白く新しい巣が盛られていたら(蜂は巣に蜜を貯めるため厚みを持たせます)採蜜ができる時期かもしれません。
蜜蓋がかかると糖度が高い証拠です。
まとめ
4月は採蜜向けた最終準備と、桜が咲いてきたら採蜜を行います。
採蜜は朝早くから行う必要があり、意外と時間と労力がかかるとても大変な作業です。
ですが、養蜂をやっている年間の集大成とも言え、透き通った綺麗な黄金色の蜂蜜を見るととても嬉しくなります。