【サラリーマン養蜂】第8話 -はちみつの種類-
【解説】
蜂蜜には種類があり、蜂蜜の蜜源となる花によって味や香りが大きく異なります。
春になるといろいろな蜜を出す花が咲きます。
ミツバチたちは花が咲いているところに飛んでいき、たくさん蜜を集めてきます。
集めてきた蜜の水分を飛ばすことで美味しい蜂蜜が完成します。
開花時期はそれぞれの花によって異なります。
桜が咲いた後には藤の花が咲き、アカシア、エゴノキなど一週間や二週間ごとに花の開花タイミングが変わってきます。
その年ごとに開花タイミングも蜜の量も変化します。
そのため、養蜂家は花の開花タイミングを見極める必要があります。
そして、その花の蜜で蜂蜜ができていることを確認したうえで蜂蜜を搾っています。
その年によって開花時期が異なったり、花が蜜をほとんど出さないこともあるため、蜂蜜の採れる量は毎年変化します。
だいたい、採れる年と採れない年が交互にきます。
【よくある質問 Q&A】
蜂蜜の種類はどうやって採り分けているの?
その花が咲いている時期に蜜を搾ることで蜂蜜の種類を分けることができます。
100%その蜜だけにすることは不可能ですが、8~9割くらいはその花の蜂蜜を採ることができます。
ミツバチは蜜を多く出している蜜源の場所に集まる習性があるため、ほとんどがその時期に同じ場所の蜜を集めてきます。
開花時期が異なる花であれば、その時に咲いている花蜜の割合が多いです。
開花時期が重なってしまうと異なる花の蜜が混ざってしまい、単体の花としてではなく、百花蜜としてでしか販売することができません。
花が咲いていれば蜂蜜は一年中採れるの?
蜜を出す花が咲いていれば採れます
春でなくても、蜜を出す花が咲いている間は蜜を集めてくるため、蜂蜜はできます。
巣箱を置いている場所によって、長い期間蜂蜜が採れる場合もありますが、ずっと蜜を採ると冬越しのための蜜が足りなくなってしまったり、産卵状態に影響が出てしまったりするため、必ずしも蜜が貯まったから採るというわけではありません。